【テスラ モデル3】タイヤローテーションのDIY

メンテナンス・不具合

テスラ モデル3に乗り始めて、2年半が経過し走行距離は33000kmに達しました。そろそろタイヤローテーション、、、と思いながら、実はまだ一度も実施していませんでした。ディーラーや整備工場に頼むのも手ですが、今回は思い切ってDIYに挑戦してみました。使用した工具類やテスラ特有のジャッキポイントや注意点も含めて詳しく紹介します。

なぜタイヤローテーションが必要なのか?

タイヤは車の4輪すべてが同じように摩耗するわけではありません。特にテスラ モデル3(RWD)の場合、駆動輪である後輪に大きな力がかかるため、フロントよりもリアのほうが早く摩耗する傾向があります。

さらにテスラ特有の事情として、回生ブレーキがあります。アクセルを離すだけで強めにブレーキがかかる回生ブレーキは、主に駆動輪に作用します。これがリアタイヤの摩耗をさらに加速させる原因になります。

タイヤの摩耗が前後でアンバランスになると、次のような問題が起きます。

  • グリップ力の低下:摩耗したタイヤはウェット路面での制動距離が伸びる
  • 走行安定性の悪化:前後のグリップバランスが崩れ、コーナリングが不安定になる
  • タイヤ寿命の短縮:偏摩耗したタイヤは早期に交換が必要になり、コスト増になる

定期的にローテーションを行うことで前後の摩耗を均一化し、タイヤを長持ちさせながら安全を保つことができます。テスラのタイヤは一般車よりも幅広・低扁平率・低騒音のタイヤが多く、モデル3に適合する235/45R18サイズは1本あたり約1.3万円〜4万円以上と銘柄によって幅があります。国産・欧州ブランドの中級グレードだと1本2〜3万円が相場で、4本まとめて交換すると工賃込みで15万円を超えることも珍しくありません。ローテーションを怠ると後タイヤだけが先にすり減り「2本分」の費用が無駄になりかねないため、コスト節約の観点でも定期的なローテーションは重要なメンテナンスです。

タイヤローテーションの推奨時期と頻度

テスラの公式マニュアルでは、走行距離10,000km ごと、または前後のタイヤの溝の深さの差が1.5mm(2/32インチ)を超えた場合にローテーションを推奨しています。

私の場合、街乗り中心で年間約13,000km走るので、だいたい1年に1回がローテーションのタイミングになります。

時期の見極め方としては、以下を参考にしてください。

確認方法目安
走行距離前回のローテーションから10,000km
溝の深さの差前後で1.5mm以上の差がついたら
目視確認リアタイヤの摩耗が明らかに早い場合
期間半年〜1年に1回を目安に

なお、モデル3のパフォーマンスモデルは前後でタイヤサイズが異ります。この場合、前後の入れ替えはできません。自分の車のタイヤサイズを事前に確認しておきましょう。

今回使用した工具を紹介

タイヤローテーションのDIYに必要な工具は、意外とシンプルです。一度そろえてしまえば何度でも使い回せるので、2回目以降はほぼ無料でローテーションができます。私が実際に使った工具を紹介します。

  • フロアジャッキ(低床3トン)・・・ジャッキパッドを間に挟むので低床タイプがおすすめ。
  • パンタジャッキ・・・本当はウマ(リジットスタンド)を用意した方が良いですが今回はパンタジャッキで代用しました。
  • テスラ専用ジャッキパッド・・・バッテリーを壊さない&安定して持ち上げるために必須!      私が購入したのはこちら→ クリックするとAmazonページに飛びます。
  • トルクレンチ(175 Nm設定)・・・適切なトルク管理のために!特に国産車よりトルクが高めです。
  • ラチェットレンチ・・・あると便利。十字レンチで代用可能。
  • ホイールナット用ソケット(21mm)・・・国産車は19mmが多いです。
  • 作業用グローブ

⚠️ テスラのジャッキポイントは要注意!

テスラ モデル3は車体底部にバッテリーが搭載されているため、間違った場所にジャッキをかけるとバッテリーパックを損傷します。バッテリーパックの交換は200万以上の費用がかかります!必ずサイドシル下の専用ジャッキポイントにパッドを当ててください。

ジャッキパッドはAmazonで安価に購入可能です。私は常時車に乗せてあります。

ジャッキパッドの装着方法は簡単です。車体下部にある穴(写真中央)にパッドの突起を差し込むだけです。差し込んだジャッキパッドは自重では落下しないような構造になっています。

タイヤ交換のDIYをしない方も、パンク修理などでテスラを知らない工場に持ち込む際にバッテリー破損のトラブルを避けるためにもジャッキパッドの装着方法を知っておく事をお勧めします!

タイヤローテーションの手順

私が実際に作業した手順を紹介します!

STEP1:準備・安全確認

平坦なアスファルトやコンクリートの場所に駐車します。油圧ジャッキを操作するために、車体側面も十分なスペースを確保し、前述した工具を準備します。

STEP2:ホイールカバーを外します

カバーを外す際に車体が揺れる可能性があるため、ジャッキアップ前の安定した状態でカバーを外します。けっこう固いです。ホイール中心にはまっている爪が固いですが、周囲の爪を浮かせて引っ張ると外れます。コツは大胆かつ慎重に!

こちらの記事も参考にしてください!

STEP3:ジャッキアップ

ジャッキパッドを装着し油圧ジャッキをかけます。リヤ側のポイントからかけ、タイヤが浮き上がる寸前で一旦止めます。

STEP4:ホイールナットを緩める

タイヤが完全に浮く前にナットを緩めます。ただし、ここではホイールがぐらつかない程度にナットを緩めます。設置状態でナットを完全に緩めると、ネジ部を痛める場合があります。一方で完全に浮いてから緩めるとタイヤが空転して弛まない場合があります。

STEP5:タイヤが完全に浮くまでジャッキアップ

タイヤが完全に浮き上がるまでジャッキアップします。フロント側のジャッキポイントは、パンタジャッキを挿入します。(リジットジャッキが望ましい)

また油圧ジャッキは、油圧のみの保持ではなく物理的な保持を行います。(万が一油圧が抜けた場合でも落下しないような安全策)

STEP6:前後タイヤを脱着し入れ替え

車体が確実に安定している事を確認し前後タイヤを脱着します。外したホイールはサイドシルの下に設置し万が一ジャッキが外れても体が挟まれない配慮を行うことが望ましいです。(写真はタイヤを設置する前の状態)

この作業時は次の事に十分に気をつけて自己責任で実施して下さい!「車体の下に体を入れない」「逃げられる心構えをする」

STEP7:ホイールを装着しナットを締結する

ホイールを装着したらナットを締結します。タイヤが浮いている状態で、タイヤがガタつかない程度まで締結します。次にタイヤが軽く設置するまでジャッキを下げて本締めに移行します。

テスラモデル3ハイランドのホイールナット締結トルクは175N.mです。国産車の一般的な締結トルクは100N.m前後ですので、かなり高い位置付けになります。上記トルクを計測できるトルクレンチを準備しましょう!

締め付けのポイントは、締め付け順序と段階締めです。これは5本のホイールナットを均等に締結させる事を目的としています。

締め付け順序とは、対角線を結ぶようにホイールナットを順番に締め付けしていくことです。下記写真のイメージです。

段階締めとは、最初から175N.mで締結せずに、段階的に少しづつ締結トルクを増していくことを指します。私は上図の締結順序で3周目に175N.mになるように締結しています。

こうする事で、均等な力で5本のナットを締結する事は可能です。

STEP8:ジャッキを下げて、ホイールカバーを装着する。

ジャッキを完全におろし、ホイールカバーを装着します。この時、ジャッキパッドを外すのを忘れないようにしてください!忘れがちです。。。

STEP9:車内モニターで設定する

車内モニターの「サービス」「ホイールとタイヤ」から、タイヤローテーションを記録します。

この操作で次回メンテナンスの距離も設定されます。

TPMS(空気圧センサー)が、前後入れ替わっているけど大丈夫???

これは特に操作不要です。自動で読み取って反映してくれます。おそらく上記の設定をトリガーとしてTPMSやタイヤ周長などの情報がキャブレーションされるのだろうと思います。

タイヤの摩耗状態

指定の10000kmを大幅に超えるタイミングのローテーションだったので偏摩耗を恐れていましたが、思いのほか均等に摩耗していました。

33000km走行後の左前輪。写真左側がoutside
33000km走行後の左後輪。写真左側がoutside

前後とも最も摩耗しているのがタイヤ内側でした。心配しいた前後の摩耗差は内減り部で約1mmでした。約半年後に車検時には40000kmを迎えそうなので、その時にはタイヤ交換が必要かなというレベルの摩耗でした。

足回りの状態もチェック

せっかくタイヤを外したので、足回りもチェックしました。ネット情報によるとアーム類のブッシュが早期に切れる不具合があるようで、念の為目視チェックしました。

結果、前後とも問題なしでした。

リヤの足回り写真

実際にやってみた感想

外したホイールを清掃したり摩耗量をチェックしたりなど、作業時間は合計1時間程度でした。特別に難しいと感じる作業内容はなく、自宅の駐車上で完結できました。

またDIYで実施する事で費用の節約のほか、タイヤや足回りの状態を自らの目でチェックできるため予防整備にも役立つと感じました。

次回からはマニュアル通り10000km毎のローションを守って、DIY作業を継続したいと思います。

まとめ

テスラ モデル3のタイヤローテーションは、専用ジャッキパッドの準備とトルクレンチによる適切な締め付けが成功のポイント。このタイヤの取り外し・取り付けという基本作業は自動車学校でも教わる内容だと思うので、なんとなくやり方を覚えている人も多いのではないでしょうか。(最近の車には装着されていない場合も多いですが)

一方で作業内容や部品特性上、失敗した場合のリスクが大きいのも事実です。自信のない方はプロに依頼するのがお勧めです。

定期的なローテーションでタイヤを長持ちさせましょう。

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