テスラ モデル3 オーバーヒートプロテクションのバッテリー消費量を調べてみた!

Teslafi
Screenshot

テスラ特有機能の一つであるオーバーヒートプロテクション。

「A/Cなし」と「オン」で、バッテリー消費がどれぐらい違うか気になりませんか?

スマホアプリのスクリーンショット

今回Teslafiのロギング機能を活用し、比較してみました!

A/Cオンは、A/Cオフの○倍の消費量

早速ですが、まずは結論から!!

A/Cオンは、A/Cオフに対して約3倍のバッテリー消費量でした!!

バッテリー消費の詳細は?

以下はTeslafiで記録した内容です。

それぞれ深夜0時から24時間の消費内訳が載っています。

オーバーヒートプロテクションが作動しているのは、P(アイドル)の項目です。

消費量を見てみると、

A/Cオン=3.29kWhA/Cオフ=1.1kWh で約3倍の差がありました!!

オーバーヒートプロテクションとは

テスラ公式HPによると、

空調が使用されていないときでも、車内が暑くなりすぎるのを防ぐために設定することができます。

  • 「オン」では、車内が40°C(105°F)を超えないように調整されます。
  • 「A/Cなし」では、車内に外気を導入することで温度をある程度下げ、バッテリーのエネルギー消費量を控えます。

有効にするには、車両のタッチスクリーンで、「コントロール」>「安全」>「キャビン過熱保護」の順に選択するか、Tesla アプリの「空調」セクション下部にあるドロワーを展開します。

注: 車両のプラグが抜かれた状態で空調システムを稼働させると、バッテリーのエネルギーが徐々に消費されます。上記の機能を長期間使用すると、バッテリー残量は減少します。充電状況は、Tesla アプリのホーム画面から確認できます。

と記載されています。

A/Cオフは「バッテリー消費を控える」と明確な記載がありますね!

また外気導入による冷却なので、冷却具合は外気温次第の成り行きって事ですね!

比較条件は?

可能な限り環境を揃えて比較しています。詳細は以下です。

・車両:モデル3ハイランド RWD

・車体色:ステルスグレー(PN01)

・内装色:ブラック/ホワイト

・ソフトウエア:2024.8.9

・計測時間:24時間

・測定場所:自宅の駐車場

・乗車:なし

・セントリーモード:オフ

・天候:晴れ

・最高気温:30度

・FRウィンドウサンシェード:なし 

・純正ルーフサンシェード:あり

ガラスルーフを持つテスラの車内温度は、日照時間に大きく左右されると思います。なるべく条件を揃えたかったので気象庁の情報で両日の日照時間を比較してみました。

A/Cオフがやや不利(日照時間長い)ですが、概ね同等条件でしょう!

バッテリー残量推移を比較

TeslaFiで記録した24時間のバッテリー残量推移を比較してみます。

どちらもお昼頃から夕方の間でバッテリー残量が減っており、ACオンの方がバッテリー消費量が多いですね。

TeslaFiのロギングチャンネルにオーバーヒートプロテクションの項目が無いので、正確な作動時間は分かりませんが、ACオフはバッテリー消費を抑えられていますね。

車内の温度変化を見てみる

オーバーヒートプロテクションの目的である、車内冷却はどうなっているか?

TeslaFiのRawデータをダウンロードし、車内の温度変化をグラフにしてみました。

まずは、ACオンの外気温と車内温度の比較です。

ACオンはHPの説明通り、40℃を超えないようにA/Cが稼働していますね!

終始安定した車内温度を保っています。

続いて、ACオフのグラフです。

一時的に50度まで上昇しますが、その後43℃付近で推移しています。

ACオフはバッテリー消費は少ないですが、車内温度が10度近く高いという結果でした。

ACオンより温度が高いですが、何もしないより十分効果があると感じています。駐車後に乗車した際の体感温度がかなりマシですね。

ただし外気導入の送風による冷却なので、今後外気温が上がると室内温度はもっと上がりそうですね。

まだ真夏を経験していないので、新たな事がわかったら記事にしたいと思います。

ACオン、オフ、どちらで運用するか

私は自宅、勤務先ともに青空駐車です。

平日の昼間はバッテリー消耗を抑えるためACオフ休日のお出かけ時はACオンで運用しています。

スマホアプリから状況に応じて変更出来るのが良いですよね。

そもそもオーバーヒートプロテクションって必要なの?

公式HPでは、万が一車内に取り残された人を保護するための機能と言われており、オーバーヒートプロテクションの有無で車内機器に影響を与える事はないと記載されています。

ここからは私の勝手な推測ですが、車内機器保護もあると考えています。

というのも2014年頃の車両で車内モニター接着剤の液だれ不具合が発生していたようです。これは恐らく高温高湿化で起きる加水分解が接着剤に発生した事が原因ではないかと推測しています。

このような事象を防ぐために、駐車中の車内温度を下げる事は効果的だと思います。

私が過去に乗っていた車も加水分解によりルーフライニングが落ちてきたり、樹脂がベタベタになったりました。7.8年乗った頃から兆候が現れたのですが、これが発生した部品は交換する以外治す方法はなく、見た目も凄く残念なことになります。

したがって、可能な限りオーバーヒートプロテクションを使っていきたいと思います。

おわり

以上、オーバーヒートプロテクションの消費量確認結果でした!

皆さんの設定は、AC オン or オフどちらでしょうか?どちらか迷った時の参考になれば幸いです。

ここまで読み進めていただきありがとうございました。

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