「やはりフラッシュ!!!フラッシュは全てを解決するッ!」でおなじみ?の電気自動車用充電スタンド。ずっと気になっていた充電機を旅行先で使うことになったので、体験記を記載していきます。
まず、私が考えるFLASHの特徴的なポイントは下記です。
- テスラ用NACSに対応している
- アプリ登録や認証なしで充電可能である
- 従量課金である
いわゆるサードパーティ製の充電機ですが、特に1,2の特徴からスーパーチャージャーに近い感覚で使用可能なのです!!
特徴①,NACS対応
NACSとは:「NACS(North American Charging Standard)」はTeslaが2012年に独自開発したもので、2022年に他社も使用可能にオープン化された北米向けの充電規格です。現在はSAE(米国自動車技術者協会)によって標準化され、規格名は「SAE J3400」として正式に制定されています。
FLASH以外にもサードパーティ製充電器はありますが、NACSに対応したものはありません。
特に急速充電の場合は、CHAdeMO一択でした。この充電器をテスラで使うにはCHAdeMOアダプター(NACSとCHAdeMOの変換)が必要ですが、このアダプターは「新品で買えない」「高い」「壊れる」の3拍子が揃った代物なのです。したがって、NACSに対応した充電器はとっても便利なのです!
特徴②,アプリ&認証不要!
他の充電器は、事前のアプリダウンロードや会員登録が必要で、正直これがめんどくさい!しかもメーカー毎のアプリに登録しなければならず本当に面倒です。
FLASHはそのような事前準備は不要で、充電器を差し込んで充電開始ボタンを押せばOK!充電完了後にクレジットカードやQRコードで支払います。
特徴③,電力量基準の従量課金である
電力量基準の従量課金とは、充電した量に応じて料金が決定する仕組みです。例えばFLASHの場合は44円/kWhです。私のテスラモデル3RWDを仮に0~100%充電した場合は、44円✖️60kWh=2640円と簡単に計算できます。(ガソリンスタンドの計算と同じですね!)
一方、大多数の他社の充電器は時間基準の課金です。これは、例えば49.5円/分という設定です。時間に課金される仕組みですね。
これの何が厄介かというと、電気自動車の充電速度は車両やバッテリーの能力、バッテリーの状態(温度、Soc)、充電器の能力によって変動し、それをユーザーが事前に予測するのは極めて困難です。
仮に前述の金額設定で1時間充電した場合の料金は2970円ですが、何Kwh充電出来るかはわかりません。逆に60kWh充電したい場合、いくら掛かるのかわかりません。
事業者から見ると充電器の稼働時間=売上なので時間課金は妥当に思えますが、ユーザーから見ると不透明な料金設定に感じます。
2025年8月現在で従量課金を採用しているのは、FLASHのみだと思います。
ちなみにテスラ純正のスーパーチャージャーは時間課金で、下図のように充電量によって金額が変動します。たくさん充電するほど高くなる設定ですね。

長崎のFLASHを実際に使ってみた!
今回使ってみたFLASHはここ!

長崎市の近くにあります。この辺りはスーパーチャージャー不毛地帯なので、私のようにCHAdeMOアダプター無し民には、とっても助かります!今回は1泊2日の旅行中の経路充電として活用しました。
住所:長崎県長崎市片渕5丁目1207-1 カーショップイワモト

このように自動車整備工場に併設されています。

くねくね道のブラインドコーナーを抜けた先にあるので、見逃さないように注意が必要です。
FLASHの使い方!
ガソリンスタンドの手順とほぼ同じです!
- 充電ガンを車に挿す。
- FLASHの充電開始ボタンを押す。
- 充電が完了するまで待機する。
- FLASHの充電終了ボタンを押す。
- クレジットカードかQRコードで決済する。
このように後払いで、サクッと終わります!(ちなみにガソリンスタンドは前払いですね!)
次項で実際の写真を貼っていきます!

ネットの噂では、ぶっといケーブルの取り回しが重くて大変!という書き込みがありましたが、私にとっては全然問題なかったです。ガソリンスタンドのホースも重いので、それと比べると同じくらいかな〜という印象です。

液晶画面はこんな感じです。夕日ががっつり当たっていますが、視認性に問題はありませんでした!Socや充電電力量、料金がリアルタイム表示されています。

今回私はドコモのD払い(QRコード決済)で支払いをしました!とっても簡単です!
FLASHの充電をTeslaFiで見てみる
何Kwで充電されているか、TeslaFiで見てみます。

最大充電電力は137.5kWでした!この充電器は最大240kW、私のモデル3 RWDは最大170kWですですが、プレコンディショニングが出来ていなかったので最大値には到達しませんでした。
プレコンは充電スポットをナビの行き先に設定する事で自動で行われます。最近のテスラナビアップデートでサードパーティ製充電器でもプレコンが可能になったのですが、まだこのFLASHはナビに登録されておらず、プレコン未実施でした。
FLASHでの充電実績は20分間で29.5kWhを充電。SOCを50%(約200km分)回復し1509円でした!!この値段が高いのか?安いのか?次項でスーパーチャージャーと比較してみます。
スーパーチャージャーと充電単価比較

上図が以前スーパーチャージャーで充電した実績です。この時は13分間で23.58kWh充電し1424円でした。
それぞれの単価を計算すると下記となり、なんとFLASHの方が安いのですね!
- スーパーチャージャー:60.4円/kWh
- FLASH:51.15円/kWh ※充電機からの供給電力量で計算すると44円/kWhです
普通充電と単価を比較
私が実際に充電した実績を基に、エネチェンジ等の6kW普通充電と比較しました。充電機から供給された電力量で比較しています。
種類 | 充電費用(円) | 供給電力量(kWh) | 充電単価(円/kWh) |
FLASH | 1509 | 34.2 | 44 |
エネチェンジ | 1815 | 32.54 | 56 |
DMM | 770 | 13.99 | 55 |
結果、普通充電よりも安いですね!エネチェンジ、DMM共に時間課金でした。6kWという低出力で時間課金だと効率が悪いですね。
充電機から供給された電力と実際に充電された電力量は同じではない!
これは、どの充電器でも同じですが知っておいたほうが良いと思います。
今回のFLASHを例に取ると、以下のような差があります。この差は車両の能力や充電中にエアコン等に消費される分も含んでいます。
- 充電器から供給された電力量=34.20kWh
- 車に充電された電力量=29.5kWh
支払いは供給された電力量の34.20kWh対して掛かっています。
長崎FLASHの注意点!
ここのFLASHに1点だけ注意点があります!
それはこちら!写真から伝わりますでしょうか?

それは、段差が大きい事です。充電用駐車場と道路の段差が大きいのでフロントバンパーがギリギリでした。ローダウン無しのハイランドRWDでも余裕がなかったので、パフォーマンスモデルやローダウンした車両だとバンパーを擦るかもしれません!ご注意ください。
FLASHまとめ
初めてFLASHを使った感想は!
充電が、安い・速い・簡単の3拍子が揃った、サードパーティ充電機だと感じました。
さらにスーパーチャージャーのない絶妙な立地にあるので、CHAdeMOアダプター無し民にとって救世主です。
しかもX(旧ツイッター)の投稿を見ると、驚くようなハイペースで全国へ増殖しているではありませんか!「やはりフラッシュ!!!フラッシュは全てを解決するッ!」は間違いない!!です。
このような充電機が増えて、EVライフがより快適になる事を祈ります。
ここまで読み進めていただきありがとうございました!皆様、良いEVライフを!!
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